効果的な振り返り

効果的な振り返り
効果的な振り返り

効果的な振り返り

本年度も残りわずかになりました。この時期に一年間を振り返られる方もいらっしゃると思います。

今回は効果的な振り返りについて調べてみました。

振り返りの効果

「トップレベルのビジネスパーソンであり続けるためには、定期的に自らを振り返り、次に向けた改善を洗い出すこと」という言葉があります(P.F.ドラッカー)。振り返りにより改善点を見つけ、実行することで成長につながります。
また、自分自身を客観的に見つめ、1年で自分がどう成長できたか、学びを得たのかが明確になります。

主な振り返りの手法

KPT(Keep、Problem、Try)

KPTとは振り返りのフレームワークの一つで、自分の仕事に対して「Keep(成果が出ていて今後も継続すべきこと)」「Problem(現状ある解決すべき課題)」を洗い出し分析した上で、具体的な改善策としての「Try(次に取り組むこと)」を検討するという流れで行われます。
わかりやすく表現すると、Keep=「良かったこと」、Problem=「悪かったこと、直したいこと」、Try「どうやって解決・改善するのか」というような作業になっています。Keep・Problem・Tryの3つの頭文字をとって「KPT」と呼ばれたり、「けーぴーてぃー」や「ケプト」とも読まれます。

・YWT(Y:やったこと、W:わかったこと、T:次にやること)

KPTと少し似ていますが、主に業務を軸としたものではなく、人を軸として振り返りを行うことで自律的な人の成長を目指す目的で使うことが多いそうです。

Y=「やったこと」自ら目標を立てて実際に行ったことや挑戦したこと、工夫したことなど、失敗したことも含まれ実際に行ったことの背景などから書くとわかりやすくなります。

W= 「わかったこと」自分のやったことに対する気づきや学び、考えたこと。同じことに遭遇しても、人によって気づきはさまざまです。一人ひとりの気づきや自分が感じたことを書いてみることで、内省を深めることができます。

T=「次にやること」「やったこと」でどんな結果であれ、そこからさまざまな発見があり、そこからわかったことを活かして、次の計画や行動に反映する部分になります。前向きに進めていく姿勢が大事なので"次に何をやるのか"を自分と対話することで、次の新しい一歩を踏み出すことができます。

・4行日記(「事実、気づき、教訓、宣言」の4点を4行に分けて書く)

こちらは「事実」「発見」「教訓」「宣言」の4行で構成される日記のことです。

FFS理論の開発者の小林博士が考案した日記術だそうです。日記なので毎日習慣化して細かく行いたい方向けになります。

ほかにも、経験学習モデル(「学習における経験・実践」と「経験の内省」を重視し「経験→省察→概念化→実践」のサイクルによって問題解決につなげる。)
や「PDCA」、PDCAの発展形「LAMDA」など様々な方法があります。

継続できるものを選ぶ

それぞれの手法は個人向けやチームの規模別に向いているものがあります。
しかしながら振り返りは、続けることが大事です。そのためには負担にならないものから始め、改善を行ったり、時には手法を変えることも大切です。まずは、自分に合ってそうと感じたものからチャレンジしていくといいかもしれません。

まとめ

日々の業務がありますから、毎日「振り返り」を行うことは難しいと思います。しかしながら年度末というこの機会だけでも「振り返り」を行うことは重要なことだと思います。
特に昨年社会人となった方は、この1年間の中で得られた「良かったこと」と「改善点」を確認することにより、2年目を前向きに始められると思います。
皆さんが夢や目標を再確認したり、実現に向かって新たなスタートをはじめられることを願い、今回の記事を紹介させていただきました。

※参考資料
効果的な「振り返り」とは? 6つのフレームワーク例
1年を振り返り自分と向き合おう!振り返りのポイントも解説
第179号:『新入社員1年の振り返りと2年目に向けての決意!』

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